11月10日(月)野川のえんがわこまち(以下:こまち)に施設見学に行きました。参加者はメンバー1名スタッフ2名です。こまちはスタッフのご家族の空き家を活用し、子どもから大人まで利用できる地域の方の居場所となっています。
代表の梶川さんより1階から案内をしていただきましたが、既に小学生くらいの子ども2人がリビングでゲームをして楽しんでいました。1階はリビングと和室とダイニングがあります。リビングではゲームをしたりソファでくつろいだり思い思いに過ごしつつ、他の人たちと交流がしやすそうな場所です。和室にはベビーベッドが置いてあり、乳幼児を連れた方が自由に利用できます。おままごとセットやオルガンも置いてあります。ダイニングには6人がけのテーブルがあります。寄付で頂いた飲み物が置いてあり自由に飲むことができます。次に2階に案内をしていただきました。2階には個室が2つあり勉強机や本棚が置いてあります。1階と比べて2階は静かに過ごしたい方向けになっています。

野川のえんがわこまちはどんな所?
続いて梶川さんよりこまちのカレンダーやパンフレットに沿って、こまちの利用までの流れや普段行っている活動について説明を受けました。
開所日は月・水・金曜日。土日は週ごと交互に開所しています。7名のスタッフの方が交代で常駐しており、スタッフの他にも地域のボランティアの方々のご協力で運営をしているそうです。また、レコードを持ち寄って皆さんで聴く「レコードの会」やお茶を飲みながら語る「朝の台湾茶カフェ」など開所時には様々なプログラムを行っています。
こまちでは、利用する前に何かあったときの為の緊急連絡先を事前に伺っています。リヒトでは登録面談を事前に行い登録料もいただいていますが、こまちでは利用する前に面談は行なっておらず、登録料もいただいていないとの事でした。参加したメンバーから「年齢や障害など関係なくどなたでも登録できるのですか?」と質問がありました。梶川さんより、登録に関する要件はないこと、こまちを開設してから5年が経つが登録をお断りする方は今までいなかったと説明を受け「そうなんですね、お一人もいなかったんだ。」と少し驚いていました。
利用者層については子どもが1番多いそうで、学校に行けていない子どもたちの居場所にもなっています。また、乳幼児を連れた母親やご高齢の方(1番上は101歳の方)などの利用もあり利用者層は幅広いです。毎週水曜日の12時から「こまち食堂」という食事の提供を行なっており、1番幅広い年代が集まるそうです。食事については大学生までは無料。大人は1回300円かかります。
野川のえんがわこまちへ質問
スタッフからは2つ質問をしました。
1つ目は利用する方にはどんな方がいるかです。梶川さんより、目的を持ってこまちを利用される方もいれば、そうではなくふらっと来る方もいる。例えば、利用している子どもたちの中には不登校の方もいる。学校に行くのは難しいがずっと家の中にこもっているのであれば、こまちに来たら?と伝えて実際にこまちを利用してもらっている。大人の方では毎週水曜日の「こまち食堂」を目的に利用される方が多いとご返答をいただきました。また、開所している時間の中で午前中は年配・大人の方が少人数来られ、午後は学校帰りの子どもたちが来られることが多いそうです。
2つ目は多世代交流を促進するためにこまちで行なっていることについてです。
梶川さんより、「多世代交流」という言葉は狛江市がつけた言葉でこまちからは「誰でもどうぞ」というメッセージを伝えてきたことで結果的に多世代交流の場ができた。こまちのスタッフから積極的に交流を働きがけてはいないが、例えばピアノが弾けるご高齢の女性の方が子供達にその場で演奏をしたり、麻雀ができる子どもがいて大人と一緒に行ったり等同じ空間で過ごすことで自然と交流が生まれることがあるとご返答をいただきました。
最後に梶川さんより、開所当時からずっとこまちに来ている方も新しく来られる方も大事にしたいこと、また、地域に居場所がたくさんあると良いなとお話がありました。人によってはこまちが合わない人もいるかもしれない。けれども近くに別の居場所があればそちらを利用することができる。色んな人がそれぞれの形で居場所を立ち上げるお手伝いもやっていきたいとの事でした。
再び1階に行きメンバーから梶川さんへ五本松をお渡しして見学を終了しました。お忙しい中、丁寧に見学のご対応をいただきありがとうございました。
〜参加したメンバーからの感想〜
野川のえんがわこまちへ施設見学に行かさせて貰いました。施設長の梶川さんからとても丁重なご説明をして頂き恐縮でございました。お年寄りからお子さんと赤ちゃん連れのお母様お父様迄等いつでも、ふらっと訪ねて行ける居場所の様々なお話しを伺って来ました。とても素晴らしい良い居場所だと思い帰って参りました。
私も是非、登録してふらっと訪ねて市民交流してみたいなと思っている所でございます。上手く説明できませんけれども野川のえんがわこまちの梶川様と皆様色々とどうもありがとうございました。また宜しくお願い申し上げます。
